「無識者フォーラム」へようこそ

本「無識者フォーラムNon-Expert Forum(NEF)」は、政府が活用する「有識者会議」へのアンチ・テーゼとして意見を発信する場です。政府の「有識者会議」は、中立性を標榜していますが、結果的には政府の意向に沿った見解を表明しているに過ぎません。「有識者会議」は、いまや政府の意向に沿って、世論を操作するツールになっていると言えます。わたしたちはそのように操作されていいのでしょうか。

そのような「有識者会議」の立場を相対化するために、わたしたち仲間がさまざまな角度からの意見を表明する場として、「無識者フォーラム」を創設しました。本フォーラムはネット上のバーチャル・フォーラムです。そしてさまざまな「意見を出し合う場」(フォーラム)です。

なお「無識者フォーラム」のウェブサイトに掲載する意見の著作権は、各著者に帰属します。無断転載はお断りします。引用に際しては、必ずURLを明記してください。

 2024年4月1日

投稿日時:
2024/10/15
2024/10/15
執筆者:
著者:
ベチャール

「被団協」へのノーベル平和賞授与と日本政府

2024年のノーベル平和賞が「被団協」に贈られることになったが、日本の政府・与党は「他人事」のような祝意を表している。NHKもこの受賞が日本の政府の安全保障政策に重大な影響を与えることをコメントしない報道方針を貫いている。この中で、早くも10月12日の『産経新聞』のデジタル版は、「ノーベル平和賞、日本の安保には逆風も政府・与党首脳は相次ぎ祝意コメント」という...

2024年のノーベル平和賞が「被団協」に贈られることになったが、日本の政府・与党は「他人事」のような祝意を表している。NHKもこの受賞が日本の政府の安全保障政策に重大な影響を与えることをコメントしない報道方針を貫いている。この中で、早くも10月12日の『産経新聞』のデジタル版は、「ノーベル平和賞、日本の安保には逆風も政府・与党首脳は相次ぎ祝意コメント」という...

投稿日時:
2024/10/10
2024/10/10
執筆者:
著者:
ベチャール

「むさしの市民平和月間2024」

今年もこの季節がやってきました。「むさしの市民平和月間」の季節です。これは11月24日の「武蔵野市平和の日」に合わせて、市民が戦争と平和を考える様々な企画を持ちよって自主的に取り組んでいる平和行動です。市からの援助などなしに行われている運動です。この運動を担っている重要な組織である「むさしの憲法平和フォーラム」から、今年のプログラムが届きました。昨年以上に多...

今年もこの季節がやってきました。「むさしの市民平和月間」の季節です。これは11月24日の「武蔵野市平和の日」に合わせて、市民が戦争と平和を考える様々な企画を持ちよって自主的に取り組んでいる平和行動です。市からの援助などなしに行われている運動です。この運動を担っている重要な組織である「むさしの憲法平和フォーラム」から、今年のプログラムが届きました。昨年以上に多...

投稿日時:
2024/10/10
2024/10/10
執筆者:
著者:
Stray dog

日本の二つの場所

新型コロナウイルスが感染症分類の5類に移行(2023年5月8日)になって、1年5ヶ月が過ぎた。もちろん、命を脅かすこともあるウイルスがなくなったわけではない。政府が感染対策を止めることにしただけだ(厚労省の統計によれば、移行後半年間のコロナによる死者は1万6千人を超える)。政府決定の良し悪しはさておき、戻ってきたのは人、人、人の波が打ち寄せる都心の繁華街。押...

新型コロナウイルスが感染症分類の5類に移行(2023年5月8日)になって、1年5ヶ月が過ぎた。もちろん、命を脅かすこともあるウイルスがなくなったわけではない。政府が感染対策を止めることにしただけだ(厚労省の統計によれば、移行後半年間のコロナによる死者は1万6千人を超える)。政府決定の良し悪しはさておき、戻ってきたのは人、人、人の波が打ち寄せる都心の繁華街。押...

投稿日時:
2024/09/10
2024/09/10
執筆者:
著者:
首に旋毛

もしかして差別かも......

昔から気にかかっている人がいる。私はその人のことを知っているけれども、その人は私のことを知らない(はずである)。とくにその人と知り合いになりたいとも思わないし、一方的な恋愛感情を抱いているというわけでもない。別に知りたくもないのだが、その人の話題は嫌でも耳に入ってくるし、映像が目に飛び込んでくるのである。子どもの頃に、その人のことを「かわいそう」だと感じたの...

昔から気にかかっている人がいる。私はその人のことを知っているけれども、その人は私のことを知らない(はずである)。とくにその人と知り合いになりたいとも思わないし、一方的な恋愛感情を抱いているというわけでもない。別に知りたくもないのだが、その人の話題は嫌でも耳に入ってくるし、映像が目に飛び込んでくるのである。子どもの頃に、その人のことを「かわいそう」だと感じたの...

投稿日時:
2024/09/10
2024/09/10
執筆者:
著者:
おりん

老樹閑話三題 その①

第一話おりん高岡市のシマタニ昇龍工房を訪れました。シマタニ工房は、寺院用の「りん」を専門に製造している工房です。「金槌」を叩くことにより金属板を絞り、丸みを整え、音を調律することで「りん」を製作しています。おりんは、木魚と同じくという音を出す仏具の一つで、金属のお椀のような形が一般的だという事です。毎月お経をあげてもらっているお寺さんに、おりんについて教えて...

第一話おりん高岡市のシマタニ昇龍工房を訪れました。シマタニ工房は、寺院用の「りん」を専門に製造している工房です。「金槌」を叩くことにより金属板を絞り、丸みを整え、音を調律することで「りん」を製作しています。おりんは、木魚と同じくという音を出す仏具の一つで、金属のお椀のような形が一般的だという事です。毎月お経をあげてもらっているお寺さんに、おりんについて教えて...

投稿日時:
2024/09/10
2024/09/10
執筆者:
著者:
カックン

79年目の「原爆の日」

8月6日、今年も米国が広島に原爆を投下して79年目の「原爆の日」を迎えた。平和記念公園での式典をテレビ中継で約1時間見た。私は1941年に誕生後、父の赴任地である広島へ母と行き、幼児期を過ごした。太平洋戦争が激しくなり、赤紙が来ることを予想した父は,親戚の勧めもあって,自ら軍属を志願してインドネシアのスマトラ島へ赴任した。原爆投下の前年、1944年のことで,...

8月6日、今年も米国が広島に原爆を投下して79年目の「原爆の日」を迎えた。平和記念公園での式典をテレビ中継で約1時間見た。私は1941年に誕生後、父の赴任地である広島へ母と行き、幼児期を過ごした。太平洋戦争が激しくなり、赤紙が来ることを予想した父は,親戚の勧めもあって,自ら軍属を志願してインドネシアのスマトラ島へ赴任した。原爆投下の前年、1944年のことで,...

投稿日時:
2024/08/10
2024/08/10
執筆者:
著者:
ベチャール

長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典とイスラエル

今年(2024年)の長崎(8月9日)の長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に、イスラエルが招待されなかったことをめぐる問題は、まさに世界史が日本の中に「連動」していることをはっきりと示している。米、英、仏、独、EUなどの政府が長崎市の行事に口を出すというのは、国際法的にどうなのかという問題や、日本政府はいかに国民を代表していないのかという問題もあるが、ここでは二つ...

今年(2024年)の長崎(8月9日)の長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に、イスラエルが招待されなかったことをめぐる問題は、まさに世界史が日本の中に「連動」していることをはっきりと示している。米、英、仏、独、EUなどの政府が長崎市の行事に口を出すというのは、国際法的にどうなのかという問題や、日本政府はいかに国民を代表していないのかという問題もあるが、ここでは二つ...

投稿日時:
2024/08/10
2024/08/10
執筆者:
著者:
暗中模索

『二十四の瞳』(壺井栄著・角川文庫・2007年)を読んで思ったこと

今年は戦後昭和期を代表する女優高峰秀子の生誕100周年ということをテレビで知った。高峰が主演した『二十四の瞳』(壺井栄原作・木下恵介監督・松竹映画・1954年)(この映画が封切られた当時、多くの人が鑑賞されたと思う。)のDVDビデオと原作が手元にあることを思い出し、両方に目を通した。久し振りにこの作品を味わったが、改めて考えさせられることが多く感想をここに記...

今年は戦後昭和期を代表する女優高峰秀子の生誕100周年ということをテレビで知った。高峰が主演した『二十四の瞳』(壺井栄原作・木下恵介監督・松竹映画・1954年)(この映画が封切られた当時、多くの人が鑑賞されたと思う。)のDVDビデオと原作が手元にあることを思い出し、両方に目を通した。久し振りにこの作品を味わったが、改めて考えさせられることが多く感想をここに記...

投稿日時:
2024/08/10
2024/08/10
執筆者:
著者:
ディメンシア

詩人の承認欲求―誰かに感じてほしい―

詩人は誰でも、美しくも厳しい自然や矛盾に満ちた社会の中で生きていくとき、自らの感情(情念あるいは心情)を訴えたくなる。その心に宿った内なる感情を外なる世界に絞り出すときの喜びと苦しみを味わうだけでなく、誰かに共鳴してほしいと願って言葉を紡ぐのである。文学的名声を得たいと望む世俗性が少しはあるとしても、「誰かに感じてほしい」という純粋な承認欲求のほうが強いので...

詩人は誰でも、美しくも厳しい自然や矛盾に満ちた社会の中で生きていくとき、自らの感情(情念あるいは心情)を訴えたくなる。その心に宿った内なる感情を外なる世界に絞り出すときの喜びと苦しみを味わうだけでなく、誰かに共鳴してほしいと願って言葉を紡ぐのである。文学的名声を得たいと望む世俗性が少しはあるとしても、「誰かに感じてほしい」という純粋な承認欲求のほうが強いので...

投稿日時:
2024/07/10
2024/07/10
執筆者:
著者:
半呆け老人

コンプライアンスの難しさと自民党裏金事件

今は漸く少なくなりつつあるが、昨年の暮れから今年にかけて一時は連日のようにテレビ・新聞で喧伝された自民党の裏金問題に関わる一連の報道で、今は遙か昔、忘却の彼方に忘れ去られた、ある記憶が忽然と蘇ってきた。《企業の世界のコンプライアンス問題》バブルが崩壊し、「失われた20年」とも言われる長い不況下の日本経済の中で、金融危機がピークを迎えた1990年代後半、日本で...

今は漸く少なくなりつつあるが、昨年の暮れから今年にかけて一時は連日のようにテレビ・新聞で喧伝された自民党の裏金問題に関わる一連の報道で、今は遙か昔、忘却の彼方に忘れ去られた、ある記憶が忽然と蘇ってきた。《企業の世界のコンプライアンス問題》バブルが崩壊し、「失われた20年」とも言われる長い不況下の日本経済の中で、金融危機がピークを迎えた1990年代後半、日本で...

投稿日時:
2024/07/10
2024/07/10
執筆者:
著者:
イラクリオン

兵役拒否の詩―ウクライナ戦争に寄せて

ウクライナ戦争でも、兵役を拒否し、不法に国外に脱出する者は後を絶たない。その数は、ウクライナ・ロシアを合わせて数万人に上るという。ルーマニアとの国境を流れるティサ川の速い流れを渡ろうとして、溺死したウクライナの青年のニュースも流れた。またロシアでもウクライナでも賄賂やコネなど様々な方法を駆使して、兵役逃れを画策する者も夥しい数に上っている。最近、ウクライナで...

ウクライナ戦争でも、兵役を拒否し、不法に国外に脱出する者は後を絶たない。その数は、ウクライナ・ロシアを合わせて数万人に上るという。ルーマニアとの国境を流れるティサ川の速い流れを渡ろうとして、溺死したウクライナの青年のニュースも流れた。またロシアでもウクライナでも賄賂やコネなど様々な方法を駆使して、兵役逃れを画策する者も夥しい数に上っている。最近、ウクライナで...

投稿日時:
2024/07/10
2024/07/10
執筆者:
著者:
インタビューと編集:ナントワ

「本当にそうかなと考える能力は絶対に必要」―珠洲で被災した方の体験談(3)

4.二次避難、移住8日の朝に、5人で珠洲を出ました。母と、私が助けた斜向かいの方と、別の家族の母と息子の5人でした。近所の方々で、一次避難所でもある程度一緒に動いていた人たちです。最初に私が避難先を見つけて、母に打診して、斜向かいの方と、3人で動くことを考えていました。そこへ、もう一家族の夫さんから、妻と息子の2人も同行できないかと聞かれました。避難先に聞い...

4.二次避難、移住8日の朝に、5人で珠洲を出ました。母と、私が助けた斜向かいの方と、別の家族の母と息子の5人でした。近所の方々で、一次避難所でもある程度一緒に動いていた人たちです。最初に私が避難先を見つけて、母に打診して、斜向かいの方と、3人で動くことを考えていました。そこへ、もう一家族の夫さんから、妻と息子の2人も同行できないかと聞かれました。避難先に聞い...

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